『遊美塾ひろしま』スタートの切っ掛け
2017年4月5日、広島市西区横川町に、写真をテーマとしたコミュニケーションギャラリー「アトリエフォコ」をオープンしました。
築50年の3階建て民家を、DIYで5ヶ月かけて作り上げ
そのオープンイベントとして、私の念願の西本喜美子さんの写真展とトークショーの開催に至りました。
72歳から写真を、77歳からPhotoshopを使い始めて89歳の現在まで、自由な発想で作品作りを続けられている喜美子さん。
写真展で展示させて頂いたのは、A4でプリントした作品、約30点でした。
美しく女性らしい写真と並び、誰もが息をのむ「自分自身を主題にした、セルフポートレート」
トークショーで御一緒に来広いただいた御長男の和民さんは、喜美子さんが写真を学ぶ「遊美塾」の指導者でもあります。
喜美子さんが写真を楽しみ個性的な作品を作られる背景には、「概念を外した」和民さんの環境作りがあると感じました。
7年間「広島女子カメラ部」という女性だけの写真サークルを運営してきた私は、「カメラの使い方を教えた後、私が出来ることが何もない」事が課題でした。
様々な写真家とのコラボレーションや多数のイベントも行いましたが、私が目指す「感性を育て、写真で伝える」ところまで、どうしても辿り着けませんでした。
なぜ、全員同じ場所で同じポーズで、同じものを撮りたがるのか??先生が花を撮ると、全員が同じ花を撮る。感性も感情も、一人ずつ異なるはずです。
それを指摘する先生にも、なかなか出会えませんでした。
喜美子さんのトークショーの後、関係者との打ち上げで、カメラとは?写真とは?芸術写真と商業写真…思い思いに持論を述べあい、写真談義に花を咲かせていた時
「写真はカメラで撮るものじゃないからね。頭で撮るものだから。」
和民さんが言われた、この一言が全ての答えだ。と全員が納得しました。
芸能界で数多くのアートディレクションを手掛けられた和民さんは、「写真」を点としてではなく面として俯瞰的にとらえることや
「被写体」を切り取る「写真」の魅力、それが一人一人の個性で温度も色も変わり、無限の可能性がある事を熟知されている素晴らしい指導者だと感じます。
世界で80%以上のシェアを誇る日本製カメラ。そして、広島県は日本一写真人口が多いと言われています。
老若男女関係なく、もっともっと写真を楽しむ人が増えてほしい。
こんなに身近に自分を伝える手段がある事を知ってほしい。
そのような思いから、私が遊美塾を広島で主催させて頂くことに同意いただいたという経緯があります。
講座を受講して
主催するにあたり、ひとまず内容を知りたくて5月14日熊本まで足を運び受講して参りました。
熊本ではA講座(プロを指導するためのスタジオ講座)とB講座(一般向け講座)に分かれており、せっかくなので通しで受講することにしました。
B講座は楽しく受講できましたが、A講座は専門用語が飛び交う中、意味が分からず完全に他の受講生の足手まといになってしまいました。
本来はA講座のみで始まった、プロカメラマンの為の「遊美塾」です。
第一線で活躍し、多くのカメラマンを指導してこられた西本先生が「必要な知識を、必要な量だけ嚙み砕いて伝える」のがB講座といったところでしょうか。
ただし、それは初心者向けという訳ではなく、恐らくプロにも出来ていない事だと思われる内容でした。
私も仕事がら今まで数多くの講座のアテンドを行ってきましたが、質というのか種類というべきか、別次元の内容です。
それは西本先生が細かい部分まで拘り、追求し、妥協を許さない目で様々な修羅場を乗り越えられた産物だと感じます。
是非、このチャンスを逃さないでください。
そして、遊美塾で「隠れている自分」を見つけてあげてください。
きっと被写体を見る目だけでなく、世の中や自分の人生を見る目までも変わる事と思います。
必ず、「自分の写真」に出会えることを、自信もって保証いたします。
2017年5月25日
遊美塾ひろしま主催
ひろしま女子カメラ部代表
全日本写真連盟彩ガールひろしま代表
広島写真美術協会会員
プロモスジャパン㈱代表取締役
秋元万里子